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桐島、偽名やめるってよ
更新日:2024/02/01
年初より非常に残念なニュースが多い中、
明るい話題といえば、何が浮かびますか?
月面探査機スリムの着陸であったり、
株価の続伸を挙げる人もいるでしょう。
若干捻くれてる私はちょっと違ってて、
指名手配犯が1人、確保されたこと。
かつ、その男がこの世を去ったことです。
思えば、私は幼少期より派出所の前を
通るたびに彼の写真を見ていました。
1974年の東京・丸の内の三菱重工ビル
爆破事件など、10件以上の爆破事件を
起こした「東アジア反日武装戦線」、
いわゆる過激派集団のメンバーです。
1975年に韓国産業経済研究所のビルに
手製爆弾を仕掛けたとして指名手配。
おそらく全国にある警察関係の拠点で
多くの人が目にしていたことでしょう。
なのに、何十年経っても一向に捕まらない。
本当に日本に居るのか、整形してるから
見つからないのか、或いは協力者によって
匿われてるのか。そもそも生存してるのか?
それがちょうど一週間前に見つかりました。
「最期は本名で迎えたい」とは本人の弁。
オフィス用品メーカーを彷彿とさせる
内田洋(ウチダヒロシ)という偽名を用い、
住み込み作業員として勤務。給料は現金で
受取っていたという。身柄は鎌倉の病院で
確保されたものの、末期の胃がんを患い、
それからほどなくしてこの世を去りました。
享年70歳。
思えばオウムの元信者だった菊池直子や
高橋克也が潜伏していたのも神奈川県で、
警視庁管轄外だという奇妙な共通点も。。。
「海外で逃亡生活をしていたものの、
最期は日本がよかった」という趣旨の
供述までしていたらしく、真実であれば
警視庁公安部はどう説明するのでしょう?
しかも、反日のくせに日本で潜伏って…。
シートベルトなどの軽微な交通違反で
検挙件数を稼ぐより、凶悪犯、脱獄犯、
指名手配犯、社会的影響が甚大な巨悪を
公安にはしっかり取締まってもらいたい!
およそ半世紀に及ぶ逃亡生活を経て、
「自分は桐島聡だ」と最期は“本名”を
明かしたことについて。捜査当局は、
「後悔しているのか?」と問いかけて
「はい」という言質を取るのがやっと。
「自ら名乗り出た理由は推測するしか
ありませんが最期は本名で死にたいと
いう気持ちはわからないでもない。
ただ彼の人生は一体何だったのか、
本当に幸せだったといえるのか」
残念ですが、明らかな負け惜しみです。
ホシを挙げられず、長年の逃亡を許し、
確保したときには余命幾ばくもない。
法の裁きを受けさせられなかった痛恨。
捜査当局の無能ぶりを露呈しましたね。
運転免許は取れない、結婚もできない、
スマホすら持てない、そんな逃亡生活。
自首した方が賢明では?と思わせるほど
幼稚な、昔の左翼らしい逃亡劇でしたが、
哀しいかな、逃げおおせた方に軍配です。
とはいえ、その男も三途の川の向こうへ。
指名手配されたまま生死不明でいるより
「よくぞ名乗り出てくれた」と私は思う。
でないと、あの顔写真入りのポスターは
クール・ファイブのギター担当、もとい!
内田洋の死後も貼られ続けたハズですし、
「岸田総理、派閥やめるってよ」という
場当たり的な対応よりは、間違いなく
信用のおける明るいニュースでしたから。