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ホタルノヒカリ。
更新日:2018/03/19
先日、ご縁のある学校から卒業式に招かれ、
式典へ出席させて頂く栄に浴しました。
余談ですが、卒業式というのは正式名称を
「卒業証書授与式」というらしいです。
かつて、私が在学していた頃の卒業式では
「仰げば尊し」と「蛍の光」が唱歌の双璧でした。
時代が昭和から平成に移り、歌詞が文語調の
前者は、すっかり表舞台から退きましたが、
後者は今なお、歌い継がれています。
原曲はスコットランド民謡の Auld Lang Syne 。
卒業式以外では閉店を知らせるメロディとしても
おなじみの楽曲ですが、実は日本以外の国でも
広く浸透しているのだそう。
イギリスやアメリカなど英語圏の国々では
大晦日のカウントダウンで年越しの瞬間に歌われる。
また、フィリピンでは新年と卒業式の両方で。
台湾、香港では卒業式や葬儀でも歌われるのだとか。
シンプルながら、どこかもの悲しい旋律は
様々な国で人々の心に染み入るのでしょう。
ちなみに、「蛍の光」は稲垣千穎(いながきちかい)の作詞。
一般に知られているのは2番までだと思いますが、
実は4番まであるらしいです。ネットで調べると…
こんな感じ。戦前に作られているので、
軍国色が強いとの指摘はあたるかも知れません。
けれど、友愛、郷土愛、そして自国に対して
果たすべき役割を伝えたかったのだと思います。
歌詞を読んでどう感じるかは人それぞれですが、
このような思いで日本を守ってくれた人々が
きっといらしたはず。そのお陰で、今の我々が
便利で快適な生活を享受出来ていることは
紛れもない事実でしょう。
春は別れと出会いの季節。
「蛍の光」を口ずさむことは少なくなったけれど、
人とのご縁を大切に、自分の果たすべき役割に
努めたいと思うようになりました。トシかな…?
気がつけば、もうお彼岸。
果たすべき務めはなかなか片付きませんが、
近々墓参りをして、少しばかりのスッキリ感を
味わってみようと思います。